ここでは,物理を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 
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用語一覧 カ行 く
【  空間座標 】    
【  空間電荷分極 】    
【  空間ベクトル 】    
【  空気温度計 】    
【  空気抵抗 】    
【  クーロン(人) 】    
【  クーロン(単位) 】    
【  クーロンの法則 】    
【  クーロン毎平方メートル 】    
【  クーロン力 】    
【  クォーク 】    
【  矩形波 】    
【  くさび形空気層 】    
【  砕け波 】    
【  屈折 】    
【  屈折光 】    
【  屈折の法則 】    
【  屈折率 】    
【  クッタ‐ジュコフスキーの定理 】    
【  クラウジウス(人) 】    
【  クラウジウスの原理 】    
【  クラウジウスの不等式 】    
【  クラウジウスの法則 】    
【  グラジエント 】    
【  グラスホフ数 】    
【  グラン・トムソンプリズム 】    
【  グレイ(人) 】    
【  グレーティング 】    
【  黒雲母 】    
【  群速度 】    
用語の概要と関連ページ
 【空間座標】( spatial coordinate , space coordinate )
 物理現象は,時刻と空間の中の位置を指定して記述される。すなわち,世次元空間の中で,一次元の時間座標の時刻と三次元の空間座標の点を指定することになる。
 関連ページ : 流体:流体動力学の基礎 ,  
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 【空間電荷分極】( space charge polarization )
 配向分極した状態を長時間維持した時に,極性を有する粒子が誘電体中を移動して発生する双極子をいう。
 ⇒ 誘電分極
 関連ページ : 電磁気学:電荷と帯電 ,  電気回路:電気回路の基礎 ,  
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 【空間ベクトル】(  )
 ⇒ ベクトル
 関連ページ : 力と運動:はじめに ,  
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 【空気温度計】(  )
 温度を定量的に定める試みの初めは,ガリレオ・ガリレイ(1564~1642年)による空気温度計といわれている。空気温度計は,空気の熱膨張を利用し温度を求めようとしたものであるが,気圧変化の影響を受けるため定量的指標には至らなかった。
 関連ページ : 熱力学:熱力学とは ,  
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 【空気抵抗】( air resistance , aerodynamic drag )
 半径 r の完全な球に作用する空気抵抗 Fd について,一般的には次式が多く利用されている。
  Fd = 6πμr V + 1/2 Cdρπ r2V2
 なお,粘性率μ,密度ρは温度,湿度,気圧の影響を受けるので,空気抵抗の計算ではこれらを考慮した補正が必要である。
 ⇒ 抵抗
 関連ページ : 力と運動:等加速度運動 ,  流体:流体の抵抗 ,  電気回路:電気回路の基礎 ,  
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 【クーロン】( Charles-Augustin de Coulomb )
 シャルル=オーギュスタン・ド・クーロン(1736年 ~ 1806年)は,フランスの物理学者で,帯電した物体間に働く力を測定からクーロンの法則を発見した。業績に因んで,電荷の単位に「クーロン」が用いられている。
 関連ページ : 電磁気学:電気・電荷・磁気とは ,  電磁気学:電荷と帯電 ,  電磁気学:電位と電流 ,  電磁気学:磁場 ,  
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 【クーロン】( coulomb )
 電荷・電気量の SI 組立単位で,C = s A
 関連ページ : 古典力学の基礎:仕事とエネルギー ,  電磁気学:磁場 ,  
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 【クーロンの法則】( Coulomb’s Low )
 フランスの物理学者クーロンが提案した電磁気学の基本法則で,電荷のクーロンの法則と磁荷のクーロンの法則がある。
 電荷のクーロンの法則とは,荷電粒子間に働き,反発又は引き合う力(クーロン力)が,それぞれの電荷の積に比例し,距離の2 乗に反比例(逆 2 乗の法則)する。 
 磁荷のクーロンの法則とは,磁気を帯びた粒子間に働く力に関しても,電荷のクーロンの法則と同様に,距離の逆2 乗の関係がある。
 関連ページ : 電磁気学:電気・電荷・磁気とは ,  電磁気学:電荷と帯電 ,  電気回路:電磁気学の基本法則 ,  
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 【クーロン毎平方メートル】(  )
 電束密度 D ,電気分極 P のSI 単位: C・m‐2 = s・A・m‐2
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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 【クーロン力】( Coulomb force )
 クーロン力は,静電力,静電気力,静電引力などともいわれる荷電粒子間に働く力。
 ⇒ クーロンの法則,保存力
 関連ページ : 古典力学の基礎:運動エネルギー・位置エネルギー ,  電磁気学:電荷と帯電 ,  電磁気学:電場 ,  電磁気学:電位と電流 ,  
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 【クォーク】( quark )
 電荷+2/3 e を持つ 3 種の上系列クォーク(アップ〈u〉,チャーム〈c〉,トップ〈t〉),電荷‐1/3 e を持つ 3 種の下系列クォーク(ダウン〈d〉,ストレンジ〈s〉,ボトム〈b〉)がある。
 ⇒ 素粒子
 関連ページ : 電磁気学:電気・電荷・磁気とは ,  
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 【矩形波】( square wave )
 読み(くけいは),方形の波。
 ⇒ 非正弦波交流
 関連ページ : 電気回路:交流の基礎 ,  
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 【くさび形空気層】(  )
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【砕け波】( breaker )
 岸の岩礁などで砕けた波,砕けて散る波
 関連ページ : 波:波・波動とは ,  
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 【屈折】( refraction )
 波動が進む 1 つの媒質から他の媒質の中に入り込む場合に,その界面で進行方向が変化する現象をいう。
 物質を構成する結晶の分子・イオンの空間分布が方向に依存しない等方性媒質の間での屈折では,入射角 i と屈折角 r との間にスネルの法則が成り立つ。
 JIS Z 8120 (光学用語)では,“光がその単色光成分の周波数を変えずに光学的に不均質な媒質中を進むとき,又は異種の媒質間の境界面に入射するとき,位相速度の変化に応じて伝搬方向が変わる現象。”と定義している。
 関連ページ : 波:波動の基礎 ,  波:光学とは ,  波:幾何光学とは ,  
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 【屈折光】( refracted light )
 屈折率の異なる物質が接触している場合に,その境界で入射した光の反射と屈折が起きる。屈折した光を屈折光という。
 ⇒ 屈折,スネルの法則
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【屈折の法則】( laws of refraction )
 ⇒ スネルの法則
 関連ページ : 波:波動の基礎 ,  波:幾何光学とは ,  電磁気学:電磁波の性質 ,  
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 【屈折率】( refractive index )
 関連ページ : 波:幾何光学とは ,  
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 【クッタ‐ジュコフスキーの定理】( Kutta-Joukowski's theorem )
 飛行機の翼などに発生する揚力(lift)を計算するために用いられる空気力学(aerodynamics)の基本理論である。
 関連ページ : 流体:流体の抵抗 ,  
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 【クラウジウス】( Rudolf Julius Emmanuel Clausius )
 ルドルフ・ユリウス・エマヌエル・クラウジウス(1822年~1888年)は,ドイツの物理学者。熱力学第一法則・第二法則の定式化,エントロピーの概念の導入など、熱力学の基礎を築く。
 関連ページ : 物理学のあゆみ ,  熱力学:熱力学とは ,  熱力学:熱力学第二法則 ,  
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 【クラウジウスの原理】( Clausius theorem )
 ⇒ クラウジウスの法則
 関連ページ : 熱力学:熱力学第二法則 ,  
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 【クラウジウスの不等式】( Clausius inequality )
 関連ページ : 熱力学:熱力学第二法則 ,  
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 【クラウジウスの法則】( Clausius statement )
 低温の熱源から高温の熱源に正の熱を移す際に,他に何の変化もおこさないようにすることはできない。⇒ 熱力学第二法則
 関連ページ : 物理学の主な分類 ,  熱力学:熱力学第二法則 ,  
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 【グラジエント】( gradient )
 スカラー場 f において,∂f/∂x,∂f/∂y,∂f/∂z を成分とするベクトルを grad f と書き,f のグラジエントまたは勾配という。
 関連ページ : 流体:流体の運動 ,  
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 【グラスホフ数】( Grashof Number )
 グラスホフ数(記号 Gr )は,流れ場における粘性力に対する浮力の相対的な影響を示す。
 関連ページ : 熱力学:相転位,熱の移動 ,  
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 【グラン・トムソンプリズム】( Glan-Thompson prism )
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【グレイ】( Stephen Gray )
 スティーヴン・グレイ(1666年 ~ 1736年)は,イギリスのアマチュア科学者で,電気伝導の発見者として知られる。
 関連ページ : 電磁気学:電気・電荷・磁気とは ,  
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 【グレーティング】(  )
 ⇒ 回折格子
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【黒雲母】( biotite )
 ケイ酸塩鉱物の一種,金雲母と鉄雲母との中間組成の固溶体(化学組成  K(Mg,Fe)3AlSi3O10(OH,F)2 )
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【群速度】( group velocity )
 複数の波を重ね合わせた時に,その全体(波束)が移動する速度。⇒ 位相速度
 関連ページ : 波:波動の基礎 ,  
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